【香川旅log】島めぐり⑥⑦〜瀬居島、沙弥島〜

【香川旅log】島めぐり

島旅6つ目7つ目は連続で。

実はこの瀬居せい島と沙弥しゃみ島、島ではないんです。
島旅って言ってるのに、島ではない。どういうことか。

ずばり、元々は島だったんです。1968年の埋め立て以降、四国本土と陸続きになりましたがその町域はかつての離島だった場所であり、今でも民家が集まっています。

今回は、陸続きになってことで最寄駅から自転車で行けるかつての離島をめぐる、ちょっと変わった島旅です。

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1月上旬。旅のはじめにまずは坂出駅で自転車をレンタル。漕ぎ始めは寒いけど、自転車を漕いでいれば暖かくなってくる気温でした。

瀬居島、沙弥島はこのまるで囲った部分が元々の島。(瀬居島がピンク色、沙弥島がオレンジ色)それ以外のところは埋立地です。埋立地には工場が立っているので、工場の間を自転車でチャリチャリ進んでいきます。

まず向かったのは瀬居島。現在は香川県坂出市瀬居町とされていますが、工場地帯を抜けるとその先に集落があり、「あ、ここが島だったんだな」と分かります。

魔女の宅急便の海の見える街コンパクトver. のような綺麗に澄んだ町でした。目立った観光地はないものの、思わず息を深く吸い込みたくなるのどかさに癒されながら集落の真ん中まで進んでいきます。

かつて島だった地域に入ったら、こんな海沿いをチャリチャリしていく。

途中まで来て、(完全に遅いですが)ここには一体何があるんだろうとスマホを取り出し検索してみると、「天空の鳥居…?」

香川県には観音寺市の高屋神社というところに有名な天空の鳥居があるのですが、ここにもある…?

インターネットにはほとんど情報がなく、わずかなネットの情報を頼りに、マップに「嶋修神社」と入力してそこを目指して進んでいきます。

すると小高いところに鳥居らしきものが見えてきました。でも、想像より小さくてこれだ!という確信は湧かず。本当にこれなんだろうか、本当にあるのかと不安を抱えながらも、とりあえずマップのピンが指す場所を目指しました。途中までは自転車で行けましたが、きつい坂と細い道に挫折。自転車を手放したくなりその辺に停めて最後は歩いて向かいます。

するとあった!あった!立派な狐がお出迎えしてくれました。本当に小さな無人の神社ですが、地元の人に愛され綺麗に手入れされているのが分かりました。天空の鳥居は小さめですがここからの景色は絶景でした。

神社に行く途中の風景。
加工された画像ですが、肉眼でもこれぐらい澄んでいてノスタルジックな景色でした。
これが噂の!天空の鳥居です。
身長162cmの私が少し余裕を持って通れるぐらいの高さでした。

瀬居島を漫喫した後は、次の島「沙弥島」へ。

こちらの島には瀬戸大橋記念公園があるので、その周辺は観光客も多めでした。車で来ている人が多く、自転車勢はほとんどいないかなという印象です。

とりあえずお腹が空いたので、瀬戸大橋記念公園のタワー乗り場にあるカフェでランチをいただきました。店内はくつろげるソファーやウッドチェアの席で、大きなガラス窓からは大画面で瀬戸内海と瀬戸大橋を眺めることができます。おしゃれすぎるカフェの内装に胸を踊らせながら、目の前の瀬戸内海を眺めてオシャレ時間を過ごしました。

カフェからの景色。これを見ながらのオシャレランチは贅沢すぎる…。

良い写真がなかったので、せめてお店のURLを貼っておきます…。
http://sunshine-picnic.com/

この時は瀬戸大橋タワーには行きませんでしたが、クルクル回りながら上がっていくのが面白いのでおすすめです。上から見る瀬戸内海も綺麗でしたよ。

記念公園内を少し散歩しておなか慣らしをしたら、やっぱり観光地だけじゃね!ということで沙弥島の他の部分も探索開始。記念公園に向かう際に、分かれ道があるのですがそこまで戻ってもう1つの道に行ってみます。

自転車を漕いで向かったのは、沙弥島海岸。犬の散歩をしている人がいましたが、ほとんど人がいない場所でぼーっと海や通り過ぎる大きな船を眺めてみました。季節的に誰もいませんでしたが、砂浜が広く、綺麗な公衆トイレもあり、夏は海水浴で賑わっているのが想像できました。

ランチを食べたsunshine picnicさんで
台湾カステラとオレオチーズケーキをテイクアウト。
のんびりパクパクのつもりが、美味しすぎてバクバク。

沙弥島に行ってみて、特にお勧めしたいのはナカンダ浜周辺。ここに散策ルートがあったので、ナカンダ浜に自転車を停めて歩いてみました。

ちなみにこの面白い名前の由来は、坂出市の公式サイトによると、

沙弥ナカンダ浜の地名の由来については,『中の田(畑)』がなまってナカンダとなった説と,北の浦をキタンダ,西の浦をニシンダという方言から『中の浦』をナカンダといったとする説の2つがあります。

だそうです。北海道にありそうな、印象的な名前ですよね。

ここナカンダ浜周辺には古墳や県下でも珍しい縄文遺跡があり、散策ルートではそこをぐるっと一周めぐることができました。大々的に整備している遺跡ではなく、崖の上を低めの木の中を進んでいく感じが、冒険感MAXでテンション上がりました。

日の入り方が最高。海も澄んでいて香川とは思えませんね。
散策道の中でもここはひらけている場所。
頭スレスレの木の中を進んでいきます。

島の尖った部分の先は、長崎の鼻と呼ばれていて、航海で亡くなった子どもを葬ったとされる場所もありました。屈んでちょうど良いぐらいの木の下にすっぽりと収まるように座り、海を見ながら物思いにふけると良いですよ。

散策道道中はすぐ下が海という崖の上。お昼ご飯を食べ終えた後15時ぐらいが日の差し方も最高で、とっても綺麗ですよ。柿本人麿の碑もありますが、文学に詳しくない私はそこにいくまでの道がお気に入りでした(笑)。

向こう側に見えるのが記念公園。
柿本人麿の碑までの道の砂浜も綺麗でした。

いかがでしたか?自転車で行ける島、瀬居島と沙弥島。
今は「瀬居町」「沙弥町」としてその名前を残している、魅力あふれる島でした。

写真が少なく、想像しにくい箇所もあったかと思いますが、

車や自転車でも行きやすいのでぜひ瀬戸大橋記念公園に行ったついでに散策してみてください。

ほなね〜。

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